
矢橋 徹
YABASHI Tohru
矢橋徹建築設計事務所
私達が生きる現代は、世界中で多様な価値観を受容する社会を標榜する一方、多くの断絶が起こっている複雑な社会です。未来が不安定で不確実であるとすれば、社会と相対的な関係にある建築を実践する私達にとって「建築とは何か」という問いを改めて考えさせられる契機ではないでしょうか。今回エントリーする皆さんは、コロナ禍、戦争、大地震、様々な出来事の渦中で学生生活を過ごした世代です。そのような経験を経たからこそ培われた価値観や、同時代的な社会への眼差しから新しい未来を切り拓く作品が生み出されている事を期待しています。
経歴
1981年 熊本県生まれ
2003年 日本文理大学工学部建築学科 卒業
2005年 UID一級建築士事務所 勤務
2008年 森繁建築研究所 勤務
2013年 矢橋徹建築設計事務所 設立
2020年 崇城大学工学部建築学科非常勤講師
受賞歴
2002年 日本建築学会 設計競技 佳作・タジマ奨励賞
2019年 第24回 くまもとアートポリス推進賞 選賞
2020年 IDA design award 19(USA)HonorableMention、銀賞
2020年 2019くまもと景観賞 奨励賞
2020年 日本空間デザイン賞2020 銀賞
2021年 日本建築学会九州支部 建築九州賞 佳作
2021年 日事連建築賞 奨励賞
2021年 第25回 くまもとアートポリス推進賞
2023年 第12回JIA熊本住宅賞
2023年 第27回 くまもとアートポリス推進賞
2024年 第1回JIA九州建築新人賞
学生の頃にしていてよかったこと
やっていて良かったことよりもやっていれば良かったことの方が多い学生時代を過ごしていたので偉そうなことは言えませんが、学部生の頃にバックパッカーでヨーロッパを巡ったことは建築体験だけに限らず、その後の人生にとって多くのことを学びました。旅は私生活から離れることを意味しています。それは私事が引き剥がされた一人の人間であることを実感し、日常に鈍磨された感覚が粗密な感覚に引き戻されることでもあります。旅を経験することで、普段は見逃してしまうことや当たり前になっていることに目を向ける視座を養うことにつながっていると思います。
作品




