
湯浅 良介
YUASA Ryosuke
OFFICE YUASA / 多摩美術大学
なにかを作り出すとき、作者の内にある問題意識や気づきは、多かれ少なかれ作品に映し出されます。ときに作者自身もそれを意識しないまま、目の前に投げ出されるように世界に現れるそれは、意図をまとって発せられる言葉とは異なり、言葉を与えられることや何かと関係づけられることの可能性を秘めたまま、そこにあるように感じます。その秘められた可能性や関係性、展開力を作品の表現から見出し、互いに言葉を与え合うところに、対話や議論の豊かさがあるように思います。そうした経験を重ね、互いに思考を養い、社会を見る目を鍛えるために、人に会い話をすることが必要だと感じています。このレビューがそのような対話の場となるように僕自身も臨みたいと思います。
経歴
東京藝術大学大学院修士課程修了。内藤廣建築設計事務所を経て、OFFICE YUASAを主宰。多摩美術大学准教授。
受賞歴
東京藝術大学吉田五十八修了制作賞受賞
東京建築コレクション内藤廣賞
第9回ap賞入賞
SDレビュー2023槇賞
住宅建築賞2024入賞
学生のうちにしていてよかったこと
写真が好きだったのでひとりでバックパックを背負いカメラをもって海外や国内の街を訪れたことが記憶に残っています。その時はまだ建築を学ぶことを志す前で、街やそこにいる人たちを撮っては大学のスペースを使って写真展を開いたり、カメラマンのアシスタントバイトをしたりもしました。建築を学びだしてからも、自分の好きな写真や絵画、彫刻などの美術芸術表現と建築設計とを結びつけて考えたいと思いながらコラージュやオブジェの制作をしていました。当時の自分にとって、建築や都市は大きく、距離を感じるものだったので、自分の経験や好きな創作の延長として捉えたかったのだと思います。今でもその気持ちは変わっていません。でも、そういったことに限らず、無駄だったと感じることもありませんし、どんな経験も創作の糧になってくれていると思います。
作品













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