
手塚 貴晴
TEZUKA Takaharu
手塚建築研究所/東京都市大学教授
短くシンプルなメッセージを発表してください。最初の30秒で審査側の印象は決まります。その30秒が良ければ、つぎの3分聞いてもらえます。枝葉はそれから。メモを読み上げるのは最悪の手段。書き言葉と話し言葉は違います。平易な言葉でわかりやすく。絶対に誰でも知っているようなことは言わない。オリジナルな自分のアイデアのみを話すように心がけてください。発表のテクニックは建築に限らず全て同じです。特に大切なことは「誰のために」という点です。間違っても「私がやりたかったのは。。。」と言わない。建築は人の為に作るのです。自分の為ではありません。だから面白い。建築は人を育て社会を作ります。その技量を存分に発揮してください。
経歴
1987年武蔵工業大学卒業。90年ペンシルバニア大学大学院修了。94年までリチャード・ロジャース・パートナーシップ。94年手塚建築企画を手塚由比と共同設立、東京都市大学教授。
受賞歴
- 日本建築家協会賞
- 日本建築学会賞
- BCS賞
- RAIC international
- WAF
- ヴェネツィアヴィエンナーレ
- カーネギーインターナショナル
など
学生のうちにしていてよかったこと
世界中を旅して、無数のスケッチを描きました。そのスケッチは今でも宝物です。写真、特に最近の携帯カメラでどんなに沢山撮っても、その場の印象は大して残りません。スケッチを描くとカメラではわからなかった事が沢山見えてきます。見えてくるのは詳細だけではありません。音や匂いや出来事がしっかりと脳裏に刻み込まれ、その印象は生涯を通じて消え去る事がありません。百聞は一見に如かず。ネットで見たものを信じないでください。建築は物ではなく出来事です。食べ物は写真ではわかりません。同様に建築も写真で見たときと体験する場合では大違いです。
作品

Photo by Katsuhisa Kida/FOTOTECA

Photo by Katsuhisa Kida/FOTOTECA

Photo by Katsuhisa Kida/FOTOTECA

Photo by Tezuka Architects

Photo by Katsuhisa Kida/FOTOTECA