成瀬 友梨
NARUSE Yuri
成瀬・猪熊建築設計事務所
歴史あるDesign Review のクリティークにお声がけいただきありがとうございます。全国から集まった熱のこもった作品に出会えることを楽しみにしています。学生の頃、こんな施設体験したことないからわからない、と思って設計課題に取り組んでいた自分を思い出すことがあります。でも実際は、実務でも自分もまだ体験したことのない場をイマジネーションを働かせて設計することも多いものです。そういう意味では、学生も社会に出てからもあまり変わらないなと思います。学生だからとか経験が浅いから、ということは気にせず、どうか自分の表現したいものを全力で伝えてもらえればと思います。私の既成概念を打ち破ってくれるような作品に出会えるといいな、と思います。
経歴
2004年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了、2007年同博士課程単位取得退学。2007年成瀬・猪熊建築設計事務所共同設立。2009東京大学特任助教。2010-2017年東京大学助教。2022年よりグッドデザイン賞審査員。 代表作に「お宿Onn 中津川」「LT城西」「柏の葉オープンイノベーションラボ」「ソウルメトロ・ノクサピョン駅デザイン改修」など。
受賞歴
主な受賞に、第33回AACA賞 優秀賞、大韓民国公共デザイン大賞 国務総理賞、第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 出展 特別表彰、日本建築学会作品選集 新人賞
学生のうちにしていてよかったこと
設計事務所でのアルバイト。設計課題でうまく進められず悩んでいた時、世界的に活躍する建築家の方でも、時間をかけて悩んで、いろんなスタディを経て案を作っている姿に触れ、少し安心するとともに、頑張ろうという気持ちが沸々と湧いてきました。今も続けられている原動力になっていると思います。
設計課題に全力投球。同級生と切磋琢磨し、毎回講評会で先生方に勝負を挑んでいるような気持ちでいました。設計課題に真剣に取り組む人が多い学年だったので、他学年が講評会を見にきたり、終わった後もどの案がよかったか話したり、充実した時間でした。同級生とは今も仲が良いです。
作品
